2012-10-26

多忙すぎる彼

壮大な夢を持ち仕事にバリバリ邁進している男性って、やっぱり魅力的です。だけど、実際にそんな人を彼に持つと、とにかく一緒に過ごす時間がないは、デートの約束も急な仕事ですっぽかされるは、散々な思いをさせられることも多くて、せっかく彼ができたのに一人の時間ばかり・・・。こんな状況に置かれている女性も少なからずいるはずです。




プライベートがない彼

実は、私も数年前に、死ぬほど忙しい彼を持ったことがあります。それこそ早朝は日の出と共に働き始め、寝るのは夜中をすっかり通り越して、空が薄っすらと明るくなってくるころ・・・って全然寝てない!? 休日といえば、大晦日だけ。あとは毎日休みなく働き詰めで。つきあい始めて間もなく、あれよあれよという間に事業が拡大し、社員も倍々で増えていって、それに伴い彼の責任もどんどん重くなり、そんな年中無休状態に。

誰しも夢を語らなくなったこんな時代に、抱えきれないほどたくさんの夢や野望を語り、手品のように次々に実現させていく彼を、私は心から尊敬していました。でも、国内だけでなく海外をも舞台に活躍するようになっていた彼とは、まったくのすれ違い人生。1ヶ月ぶりにやっと会えると喜んだデートの約束が、1時間前になって急な仕事で流れたことも。

仕事で日々飛び回っている男性にとって、1週間は万人にとっての1日くらいの感覚らしいです。デートのたびに、いつも「そんなに長いこと会ってなかったんだっけ?」と本当に驚いた顔で言う彼を、いまでもよく憶えています。

会いたいのに全然会えない。「こんなに会えないなら、つきあっていても意味ないよね?」と愚痴っていた私。その度に、「無理にでももっと時間つくる努力をするから、頑張ってやっていこう」と説得されて。彼なりに一生懸命やってくれてたのだと、今は思います。


想いが溢れた時に


男性は私生活が充実している女性に魅力を感じるもの。当時の私は、仕事も充実し、習い事や友人とのつきあいもあって、それなりに忙しくしていました。彼も、「俺がいない間も、いつも結構楽しそうにやってるから安心だよ」なんて言っていました。でも本当は、彼に会えない心の溝は深まるばかり。

そして、ある日突然、とうとう心がダウンしたんです。胃がキリキリ痛みだし、食欲がなくなって、食べたら吐いてしまって。全身震えだし、無気力になり、まさに胃炎&躁鬱状態。まさか、この私が!?って感じでした。それまでは、鬱なん生真面目な人や気が弱い人だけがなるものだと思っていましたが、精神はちょっとしたことで誰でも病むのだとこの経験から学びました。


お互いに無理に強いる恋愛は長く続かない

無理に仕事を抜けてでも会ってくれるようになった彼と、それでもまだもっと会いたいと思ってしまうほど彼に夢中だった私。精神的にギリギリな状態で、色んな意味で愛する彼の負担になっているような気がしていた私は・・・。

結局、それが二人にとってベストな選択だと信じ、彼に強いる形で無理矢理別れました。彼のことを本当に愛していたので、当時は身を引き裂かれるような思いがし、本当に辛かった。痛みが消えるまで丸1年かかりました。


今まさに超多忙な彼とつきあっているあなたへ


あの経験から私が学んだこと。仕事が極端に忙しい男性の場合、仕事のことで精一杯で、とにかく精神的な余裕がありません。男性脳は、一度に一つの事柄しか処理できない、ということも関係しているのでしょう。仕事に燃えている時は、文字通り仕事しか考えていないんです。

あなたがまだ20代で、周りの友人の多くが独身、本人も結婚など考えていないようなケースであれば、このようにバリバリ仕事をしている男性を彼に持つことはマイナスではありません。むしろ刺激し合ってお互いに成長していけるでしょう。彼に会えない時は独身の友人と遊べばいいですし、結婚に対する焦りもまだありません。数年という長いスパンでつきあってみて、彼の仕事が軌道に乗って精神的余裕ができた頃に結婚、ということもありえるでしょう。

一方、もしあなたが近い将来結婚したいと思っているならば、このような男性には最初から近づかない方が無難です。あなたの貴重な時間を大幅に無駄にする可能性が高いです。特に、仕事ができる男性は単純にかっこいいですし、自分の思い通りにいかないから余計に想いが深くなりがちで、失恋した場合、立ち直るのに多くの貴重な時間を浪費してしまいます。

但し、それだけの覚悟があるのなら、そんな危険な愛に賭けてみることを私は止めるつもりはありません。そこで得る苦い経験もまた、人生の旨みなのかもしれませんから。実際、私がもしあの頃に戻れるとしたなら、馬鹿な事と分かっていながらも、もう一度、同じ過ちを犯してしまうと思いますもの。彼と過ごす一分一秒までもが愛おしく思えたあの頃。時間の経過と共に、愛し愛された喜びの記憶が苦悩の痛みを凌駕してまったのでしょうか。人生って不思議ですね。

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